<蝉>

・あなたはセミのように、地中暮らしの中で短かくも躍動する季節を待ち望んでいる。
・みーんみんみんみー、つくつくぼーしつくつくぼーし、かなかなかなかな・・・。
 この国には鳴く木があるのか、といった人を貴方は知らない。
・暑苦しい蝉の声を貴方は聞きながらただ汗を流す。
・「アリとキリギリス」の原作は「アリとセミ」だったらしいと言っては、アリのように働く貴方。
・ただ生を謳歌する蝉に聞いたら、貴方に何を教えてくれる?
・都会の蝉は夜も鳴いている。いつ寝るのだろうかと貴方は思うかも知れない。
・あなたから○が抜けたら、せみの抜け殻と同じ。
・君も蝉のように鳴けば、誰かが気付いてくれるかも。
・ヒグラシの声に夏の終わりを感じる、その日暮しの貴方かな。