<村医者>


・ある村に病弱な医者が住んでいました。
 ある日、貴方はお腹の調子が悪くなったので、
 その医者に診てもらおうと思いました。
 「あの医者、大丈夫かな?」と貴方は近所に住む友人に訊きました。
 「さぁ、あそこに行った人を誰も知らないから。」と友人は答えました。
 村にはあの医者しかいないことを貴方は知っていたので、仕方なく診てもらうことにしました。
 その医者の所に着いてから、貴方はしばらく待合室に居ました。壁には解体新書にでも載ってそうな古びた人体解剖図が貼られていました。やがて、貴方の前に現れた医者が言いました。
 「今日はちょっと体調が良くないので、明日にしてもらえないかな?」
 貴方は気の毒に思い、明日また来ることにしました。