<真珠の耳飾りの少女>

A:「君はこの絵のタイトルを知ってる?」
B:「青いターバンを巻いた少女。」
A:「確かに、そっちの方が目立つね。彼女は真珠の耳飾りをしてる。」
B:「僕には、真珠の耳飾りよりも、2つの瞳の輝きから受ける視線の方が印象的だよ。」
A:「少し開きかけた口から出るコトバを君は想像できる?」
B:「なんとなくは分かるけど、実際、それを聞いても分からないよ。日本語じゃないから。」
A:「僕にはハッキリと分かるよ。」
B:「何が?」
A:「この表情が全てだから、コトバはいらないってことが。」