<アリとセミ>


B:「夏の間だけ現れては鳴いている僕らを、君はどう思ってる?」
A:「羨ましいと思うこともあるけど、僕らには僕らの仕事があるから。」
B:「君は知らないかも知れないけど、早く出過ぎても遅くなってもいけないから、けっこう大変なんだ。」
A:「1年中騒いでたら、世間から嫌われると思うけど。」
B:「モチロン、そこはちゃんと弁えているさ、長いこと土の中にいたから。」