<謙信と信玄>

A:「欲と恨みで戦をしたところで、さらに禍根を残すことが、おぬしには分からぬのか?」
B:「おぬしこそ、義のために戦うなどとぬかしているが、建て前にすぎぬ。」
A:「憎しみを越えるには正義の戦が必要なのじゃ。」
B:「では、敵に塩を送るのは何のためか?」
A:「弱った敵に勝ったとて意味がない。」
B:「その結果、お互い多くの兵を失うことになる。」
A:「自殺者の数の方が多いことを、知らんのか?」
B:「いつの時代の話をしておるのだ!」