・A:「君の200m走の記録タイムをみると、いつも0.1秒差で2着だね。」
B:「僕は君と違って目立つのが苦手だから。」
A:「それはいけないなぁ。トップの味を知った方がいい。
今度、僕が2着になって、君を1着にしてあげるよ。」
B:「八百長はよくないよ。
それに・・・。」
A:「何?」
B:「君のプライドを傷つけたくないんだ。ほんとは僕の方が足が速いことは判ってるから。」
A:「もう十分に傷ついてるんだけど。」
B:「御免、そういうつもりは無かったんだ。
ここだけの話だけど、僕は100mを6秒以下で走ることができるんだ。」
A:「・・・。」
B:「でも、実際に僕が走ったら、他人は如何様だと言うに決まっている。」
A:「如何様だとしても、それはそれで凄いことなんじゃないの。」