・A:「君は試作機を完成させたって聞いたけど、本当?」
B:「あぁ、でも過去には行けないんだ。未来だけさ。」
A:「そのレバーは何?」
B:「これを操作してレベル2に設定すると、この中の時間の流れが外の世界の2倍の速さになるから、僕らだけが歳をとる。でも、レベルを0.5に設定すると、この中の時間の流れは半分の速さになる。つまり、外の世界で時間の流れる速さが僕らの2倍になるってことだよ。」
A:「さっそく、テストしてみよう。」
B:「先に言っとくけど、君はマシンの中にいるんだから、未来の君自身に会うことはないからね。ではスタートしよう。20年後にタイムスリップだ。」
(時間経過)
A:「実は、僕は過去に戻れる携帯型の装置を持ってるから、これを使っていったん元の時点に戻るよ。それから20年経った後で君と再開しよう。それではまた・・・」
B:「あれ? いなくなった。」
「コンコン。」
B:「誰?」
A:「僕だよ。扉を開けて!」
B:「分かった、いまから開けるよ。」
A:「やぁー、感動の再開ってとこだね。」
B:「でもなんか変だな。僕の方が若いはずなのに、同じ歳みたいだ。」
A:「君は20年の間、このマシンの中に引き篭もってたんだ。もう外の世界に出てもいい頃だよ。」