<監禁(その5:終話)>

少女Bが監禁場所から抜け出して警察に保護されると、捜査の手は青年Aに及んだ。
 青年Aの裁判が始まり、彼は悪びれた様子もなく、罪状を認めた。
 少女Bについては、何をされたのかといったエゲツナイ数多くの質問が行われたことに青年Aは心痛した。
 陪審員のひとりは青年に尋ねた。
 「彼女は君にとって、どういった存在ですか?」
 「幸子は、僕にとってかけがえのない人です。」こ
 傍聴席はザワメキたった。