<だいこん>

・人生の大根役者を見事に演じる貴方のスガタ。
・大根はあなたと違って落ちぶれることも、貧しくなることもない。
・キミは大こんらんにも動じない。
・カモは大根をしょって貴方の目の前に現れるという。
・大根足はその白さが売りだと確信する貴方。
・カイワレダイコンは、どうして未だに貴方から嫌われているのでしょうか。

<報告>

・A:「閣下、極秘の調査では我が国の水道管内に多量の一酸化二水素が入っていると報告されております。」
 B:「何! 一酸化二水素だと。」
 A:「はい、ヒトの体がそれに漬かると死亡することもあるとの報告もあります。」
 B:「早々に法律を策定して、水道の使用を制限する必要があるな。
    お前はこのことを公表するつもりか?」
 A:「ええ。」
 B:「それはまずいな。」
 A:「大丈夫です。国民の化学的知識のレベルは非常に高いですから。」

<南極の女と北極の男>

・A:「あんたねぇ、いつまで白熊に怯えて暮らしていくつもり?
    こっちには可愛いペンギンが沢山いるのに。」
 B:「あんな騒々しい連中は真っ平御免だ。
   君こそフンボルト海流にのってペンギンがやってくるガラパゴスにでも引っ越しなよ。」
 A:「冗談じゃないわ。毎日イグアナと面つき合わせてられるワケないでしょ。」
 B:「強面が好みだって聞いてたけど。」
 A:「あんたが引っ越せばいいでしょ。」
 B:「今も使ってるガラケーは、ガラパゴスにも生き残っていないんだな、これが。」
   (・・・会話は延々と平行線を辿る・・・)

<発見>

・A:「君は発見が何かの役に立つとでも思ってるの?」
 B:「ええ、ちょっとは。」
 A:「コロンブスアメリカ大陸を発見したことになってるけど、その前に住んでいたネイティヴ・アメリカンはどうなの?」
 B:「彼らは住んでいただけで発見はしてないでしょう。
    発見は中の人ではなくて、外の人がするものだから。」
 A:「では、中にいる人には何の役にも立っていないということだね。」
 B:「いいえ、発見によって彼らは先住民の地位が得られたんです。」

<なったら>

・A:「すべてのヒトが幸福になったら、
    不幸というコトバは死語になるのでしょうか?」
 B:「わかりません。
    わたしがあなたに言えるのは、
    すべてのヒトが不幸になっても、
    幸福というコトバは死語にならないってことだけです。」

<金庫>

・A:「あなたは、どんなお仕事をされているんですか?」
 B:「金庫破りが専門でね、その名もルパン5世。」
 A:「仮想通貨のこの時代に金庫のある銀行は少ないと思いますが・・・」
 B:「最後の金庫がこの国にあると耳にしたんでね。」
 A:「その金庫破りを終えたら、どうされる予定ですか?」
 B:「そのときは本業に戻るさ。」
 A:「本業?」
 B:「あぁ、お金よりも大事なものを盗む仕事ってこと。」

<電話相談室>

A:「今日も全国のお友達からお電話がかかっています。
   最初のお友達です。あなたのお名前は?」
B:「さなえです。」
A:「おいくつですか?」
B:「3さいです。」
A:「さなえちゃんのおうちはどこですか?」
B:「にほん。」
A:「日本のどこですか?」
B:「分からないの。」
A:「では、さなえちゃんの聞きたいことは何ですか?」
B:「おうちがどこかわからないのよ。」
C:「さなえちゃん、それは難しい質問だね。」
B:「どうして?」
C:「おじさんにもわからないから。
   あなたの近くに、おとなの人はいないの?」
B:「いるよ。」
C:「その人は誰ですか?」
B:「イヌのおまわりさん。」